近親交配(インブリーディング)とは、血縁関係の近い個体同士(親子、兄弟姉妹など)を交配させることで、遺伝的多様性が低下し、遺伝性疾患のリスクが高まる繁殖方法です。
近親交配は遺伝的に似た個体同士を掛け合わせるため、劣性遺伝子がホモ接合(両親から同じ遺伝子を受け継ぐ)になりやすく、遺伝性疾患が発現するリスクが大幅に高まります。免疫力の低下、繁殖能力の低下、子猫の生存率の低下なども報告されています。
優良ブリーダーは、血統書を使って少なくとも3〜5代前までの祖先を確認し、近親交配係数(COI)を計算して遺伝的多様性を維持しています。一般的に、COIが5%以下に保つことが推奨されています。
一部のブリーダーは「ラインブリーディング」(やや遠い血縁の個体を計画的に交配する手法)を行い、品種の特徴を固定化しています。ただし、これも過度に行えば近親交配と同じリスクが生じるため、遺伝子検査による管理が不可欠です。
猫をブリーダーから迎える際は、親猫の血統書を確認し、近親交配の度合いが高くないかをチェックすることが重要です。優良ブリーダーは質問に対してオープンに回答してくれます。
COI(近親交配係数)5%以下:健全な繁殖の目安
アウトクロス:血縁のない個体同士の交配で遺伝的多様性を維持
遺伝子検査パネル:PKD、HCM、SMAなどの主要遺伝病をスクリーニング